【実例23通を分析】最近急増する「社長なりすましLINE誘導メール」の手口とは?中小企業が今すぐ知っておきたい対策
最近、お客様だけでなく、当社にも社長を装った詐欺メールが数多く届くようになりました。
「今、会社にいますか?」
「LINEで連絡したいので追加してください」
「QRコードを返信してください」
一見すると社長本人からの業務連絡のように見えますが、その多くはLINEへ誘導し、最終的に金銭や電子マネーをだまし取ることを目的とした詐欺メールです。
今回は、当社に実際に届いた23通のメールを分析し、見えてきた共通点や対策をご紹介します。
2026年7月24日
実際に分析したメール
今回分析したのは、当社で受信・保管していた社長なりすまし・LINE誘導型メール23通です。
メールの内容は多少異なるものの、多くは同じ流れになっていました。
共通点① 社長や会社名を名乗る
もっとも多かったのが、
- 社長名
- 会社名
- 「○○株式会社 業務指示」
など、本物らしく見せる件名や差出人名でした。 実際には表示名だけを書き換えているケースもあり、表示名だけで本物と判断するのは危険です。
共通点② 「LINEで連絡したい」と誘導する
今回分析したメールで最も多かったのがこちらです。
「今後の連絡をLINEへ移行します。」
「QRコードをご返信ください。」
「LINEで連絡します。」
以前は
「LINE IDを追加してください」
という手口が多く見られましたが、
最近はQRコードを返信させるというパターンも確認できました。
つまり、目的はメールではなく、LINEで直接やり取りすることです。
共通点③ とても短い文章
最近のメールは非常に短くなっています。
例えば
- お疲れ様です。
- 今対応できますか?
- 今会社にいますか?
- LINEでお願いします。
この程度しか書かれていません。短いからこそ、「本当に社長からかな?」と思わせる心理を利用しています。
共通点④ フリーメールが使われている
分析したメールでは、会社とは関係のないメールアドレスが使用されているものもありました。
例えば
- Gmail
- Outlook
- Hotmail
などです。
表示名は社長でも、メールアドレスを見ると全く別人というケースも少なくありません。
ただし、差出人表示だけでは見抜けないこともあるため、メールアドレスまで確認する習慣が重要です。
共通点⑤ 最終的な目的は「お金」
LINEでつながったあと、
多くの場合は
- Apple Gift Card
- Amazonギフトカード
- コンビニで電子マネー購入
- 銀行振込
などを依頼されます。
また、
「急いでいます。」
「会議中なので電話はできません。」
「他の人には言わないでください。」
といった言葉で冷静な判断をさせないケースもあります。
なぜLINEなのでしょうか?
会社のメールは
- 迷惑メール対策
- ログ保存
- 社内共有
などの仕組みがあります。
一方でLINEは個人同士のやり取りになり、会社側では内容を把握できません。
そのため、詐欺グループはまずLINEへ誘導しようとします。
見抜くためのチェックポイント
- ◻︎ 急にLINEへ誘導している
- ◻︎ QRコードの返信を求められる
- ◻︎ 普段と違うメールアドレス
- ◻︎ 急がせる内容
- ◻︎ ギフトカード購入を依頼する
- ◻︎ 振込を指示する
- ◻︎ 「他の人には言わないで」と書かれている
会社でできる対策
被害を防ぐために、特別なシステムよりもまず運用ルールが大切です。
① 電話など別の手段で本人確認する
メールだけで判断せず、電話やTeamsなど、普段使っている手段で確認しましょう。
② ギフトカードや振込は複数人で確認
「メールだけで購入・送金しない」というルールを決めておくと、被害を大きく減らせます。
③ メールセキュリティを定期的に見直す
迷惑メール対策だけでなく、SPF・DKIM・DMARCなど送信元認証の設定も重要です。
④ 社員へ事例を共有する
実際のメールを見たことがあるだけでも、「あ、この手口だ」と気づける可能性が高まります。
まとめ
今回分析した23通は、文章こそ少しずつ違いましたが、
「社長になりすます → LINEへ誘導する → 金銭を要求する」
という流れはほぼ共通していました。
この手口は今後も形を変えながら続くと考えられます。
「自分の会社は大丈夫」と思わず、社員全員で情報を共有することが被害防止につながります。
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そんなときは、お気軽にご相談ください。